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基本方針

副理事長方針 副理事長 伊藤 貴夫
 1952年2月11日に35名の同じ志を持った若者が集結し、力を合わせて大垣青年会議所が設立されました。それから60年という長い年月が過ぎ、多くの若者が英知と勇気と情熱を持って明るい豊かな社会を築く為に、沢山の苦難に立ち向かってきました。この偉大なる大垣青年会議所の先達に敬意と感謝を持って、現在同じ志を持って集った我々が混沌という未知の可能性を切り開いていかなければいけません。
 子曰く、故きを温めて新しきを知らば、以って師と為すべし。と論語(為政)に述べられています。昔の事を良く知り、そこから新しい知識を得る「温故知新」という言葉があります。私は古き良き伝統や文化を習い継承し、時代の変化と共に新しい考えや手法を取り入れる事を念頭に置きながら、大垣青年会議所の全会員が志を同じくし行動をしていかなければいけないと思います。
 2011年度、西美濃強調グランドデザインが策定されました。2012年度は、美しい「田園都市」西美濃〜人と物と自然の調和が奏でる躍動のまち〜を地域の未来像として掲げ、この実現に向かって活動して参ります。さらに60周年事業運営室としては、西美濃の未来を担う子供達が夢を描けるような明るい未来の為の活動も行って参ります。60周年を迎えるにあたり、全会員が創始の精神を忘れずに結束して記念事業に取り組んで参ります。
 西美濃ネットワーク創造室では、地域コミュニティネットワークの確立を目指し、現在あるネットワークをより深く、より強い絆となるよう取組み、西美濃にある様々な分野の団体や行政等とも新たなコミュニティネットワークの構築に繋がるよう取り組んで参ります。指導力開発室では、我々と志を同じくする若者は数多くいると信じ、「青年の学び舎」である青年会議所に一人でも多くの同志を導く事が、今後の青年会議所活動には急務であると考え、会員拡大を全会員で一丸となって取り組んで参ります。また我々が描く夢を一歩でも早く実現させる為に、会員一人ひとりの個性を活かし、資質を向上する必要があると考えます。そのことが真のJAYCEEを育て、延いては地域社会から必要とされるリーダーを生み出すと確信しております。
 最後に、会員の皆様には60年間培ってきた歴史と伝統を学び、新しい発想を取り入れる事を恐れずに、これからも大垣青年会議所が地域のリーダーとなっていく為に、明日を夢見て行動し、溢れんばかりの情熱を持って取組んでいく事をお願いし、共に素晴らしい一年間を過ごせる事を願います。

副理事長方針 副理事長 清水 義弘
 我々大垣青年会議所は、60年の時を経て還暦を迎え、新たな挑戦へと踏み出そうとしています。大きな節目を迎えるこの組織において、今、ここに、この瞬間に、この仲間たちと同じ時を過ごすことに、素晴らしい意味と価値があると考えています。
 2011年3月11日に東日本を襲った大地震に起因する未曾有の大災害、そして、原子力発電所の事故問題。歴史的な記憶に刻まれたこの瞬間に、私達がこうして立ち会った意味は何があるのだろうか。戦争を体験していない世代は、経済的にも豊かに育ち、今の平和な日常生活が当たり前になっています。それは、私達の偉大なる先達が、まさに撓まざる決意と逞しき情熱を以て地域そして日本再建へと敢然と立ち向かってきた結果であると言えます。しかし、現代人はその当たり前が多くの人達の支えの上に成り立っているということに気付けていないことが多くあるように感じます。私達を取り巻く日常には、必ず多くの人がいて助け合いながら、そして、高め合いながら生きている現実を伝えていく必要があるのではないかと考えています。東日本大震災からは、今ある当たり前に自然と感謝できる人間性を学び、地域へと広げていく。そこに、私達が実践して築きあげていくべき価値があるのではないかと思います。地域が協調し、住民自らが主役になってまちづくりを行える未来像を描き、デザインを発信していくことが、地域のリーダーとして牽引していく青年会議所としての役割であり、それを具現化させることが責任であると思います。今まさに、西美濃協調グランドデザインを発進させるときが来たのです。
 また、60周年という節目を迎えるこの時に、我々がここに集っている意味は何があるのだろうか。伝統とは、革新の連続によって後世へと受け継がれていきます。革新が続かなければ、それは、伝統として受け継がれていくことはありません。大垣青年会議所では、先輩たちの手によって60年の歳月で培われた伝統に、私達が付け加える価値を与え、さらに磨きをかけたものを次の世代へと残していくことが責任であります。創始の頃と60年の時を経た現代では、大きく環境が変化しました。その時代に応じて、青年会議所の役割が変化してきていることも捉えなければなりません。改めて、何のために活動をしているのか、その意味を考える節目の年でもあると思います。そして、公益法人制度改革も時代の変化の最たるものでしょう。60周年という節目を迎える今、改めて私達の役割と公益性という関係を、時代の流れにあわせて、そこにフォーカスされた意味付けをしていく必要性があると思います。私達が活動を進めることが地域活性化の呼び水になり、住民主導でまちづくりが次々に行われていくような仕組みを築きあげていくところに、新しい価値が見いだせるのではないかと考えています。
 そして、私達は組織で活動を行っています。組織とは、“一定の共通目標を達成するために集まった3人以上の集団”とされています。私たちは、共通の目標を以て活動をしているのです。その目標達成には、全会員のチカラが必要であると思います。そのために、私たちは、ここに集っているのですから。団塊の世代の子供世代である私達以降の時代、特に、リーダーシップの取り方を変えていかねばならないと感じています。いわゆる、“仕事は、背中を見て覚えるもの”だとか、“技術は見て盗め”という時代は終わり、これからは、“統合”の時代だと思います。それぞれの個性を、相互に認めあい、受け容れ、生かし合うことで、強い組織が出来上がっていくと思います。個の力を統合していくことで、今まで見たこともないような成果を産み出すことができる。それぞれの会員が、お互いを尊重し、承認し、互いに学び高め合うことができる組織ができていけば、私達が目指す明るい豊かな社会づくりに大いに貢献していけると思いますが、皆さま、いかがお感じになるでしょうか。
 61期、さまざまな事業を行っていく中で、ひとつひとつに意味付けを行い、そこから生み出されていく価値を明確にした上で、全会員の個性を生かしあえる組織でありたいと考えています。全会員の皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願い致します。

副理事長方針 副理事長 中原 建治
 1952年4月28日。サンフランシスコ講和条約により連合国の占領から解放され、日本国は主権国家として独立をした年であります。同じ年の2月11日に大垣青年会議所は設立され今期で61年目を迎える事になりました。人で例えるならば、還暦を迎え新しい人生のスタートを切ることであり、大変輝かしい歴史であると言えます。この60年間、緒先輩方が「西美濃地域の明るい豊かな社会」の創造という目標を明確に定め、その達成に向け英知を結集し真摯に行動してこられた結果、西美濃地域の中で必要とされる無二の存在となりました。我々の目的は今も変わらず「明るい豊かな社会」の創造でありますが、その手法は時代の背景や生活の様式によって様々に変化しています。“物”の豊かさにおいては発展的に進化している反面、“人”が“人”と直接的コミュニケーションを取れない、他者への思いやりの希薄化、個人主義の過剰なる尊重等、“心”の豊かさにおいては劣化してきているのではないでしょうか。私たちがすべき、「明るい豊かな社会の創造」とは物と心の両方が充実してこそ、初めて成し得ると強く感じます。
 稀代の戦国大名として有名な武田信玄のこのような名言があります。
 「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」。
 これは、「人は国を守る城であり、城を守る石垣や堀のように大切なものである。だから人には情けをもって接し、恨みをもってはならない。」
 という意味で、何においても「人」が重要であり世の中の全ては「人」がいなければ何も成し得ない、という教えであります。「西美濃地域の明るい豊かな社会のまちつくり」も地域住民の方に参加して頂く事が重要であります。個々の意見を吸い上げる事や意見交換をする場所を設ける事で、行政や各諸団体同士、そして地域住民を繋ぎコミュニケーションを取る事ができる西美濃地域ネットワークを構築する事が必要であり、最重要課題であると考えます。
 今期より西美濃協調グランドデザインと活動の一環として、最重点事業「美しい『田園都市』西美濃の発信〜未来の西美濃クリエーション〜を立ち上げ活動していきます。2市9町の地域住民の一人ひとりが参加して頂けるまちつくりを目指し、大垣青年会議所が各緒団体や個と個を繋ぐ役割を担い、西美濃地域のネッワークを構築しながら「西美濃地域の明るい豊かな社会」の創造を目指し活動していく考えであります。
 また、現在の大垣青年会議所は大きな世代交代を迎え、入会期の浅いメンバーが大半を占めています。今、私達に必要な事は何事にも自ら考え率先して行動できる人材の育成が求められていると考えています。その人材には、意欲・判断力・協調性など様々な資質が必要です。資質のバランスの良さは大垣青年会議所の会員として大変重要だと考えます。メンバーには、個々に未知の潜在能力と資質があり、それに気付く事が大切です。何をしたいのか、どうなりたいのか、という明確な目的を会員一人ひとりが持ち、能力と資質を向上していく必要があります。
 その為には、基本的なルール、人の意見を正しく理解し自分で考える能力を身に付ける事が重要です。様々な場面でその能力と資質を活かせる場を設け、会員一人ひとりが意識改革に向けた取り組みを行う事により自信と勇気が生まれ、人間力の向上に繋がるものと考えます。その実現に向けて仲間同志で切磋琢磨し信頼し達成できた時に自信に満ちた真のリーダーに成ると考え、地域にも必要とされるリーダーとして活躍出来ると考えています。
 会員の皆さんには「修練」だという気持ちで挑戦意欲を持ち、人間力向上のために会員個々の資質が如何にして向上するかを追求し、常に現状に甘んじる事無く、自ら考え率先して行動できる魅力溢れる真のリーダーに成れる事を目指し活動して頂きたいと考えます。

 最後にJCの綱領の中にも「明るい豊かな社会を築きあげよう」とあります。これを実現するには、まずは我々大垣青年会議所のメンバーが明るく元気に活動しなければなりません。暗く、覇気のない活動をしていれば、どんなに声を掛けても人は集まりませんが、逆に明るく、楽しく、元気な場所には人は自然と集まり、やがて大きな力を生み出します。皆さん、明るく元気に前を向いて共に日々邁進しようではありませんか。信念と覚悟を抱いて魅力溢れる美しい西美濃地域の未来に向けて。

専務理事方針 専務理事 末永 義典
 今から60年前の1952年、敗戦後の国土が荒廃する中、新生日本の為に自分達が出来る事を行うべく、情熱と高い志、そして未来を切り拓く逞しい行動力を持った熱き若者が集い、日本で25番目の青年会議所として社団法人大垣青年会議所が設立されました。それは決して偶然の出来事ではなく、戦後の復興、日本の主権回復など様々な障害があった当時の社会情勢、そして何よりも先人達の熱き想いが形となって現れた必然的な出来事でありました。それ以後、「明るい豊かな社会の実現」という名に与えられたビジョンは、60年に渡る長き間、その時々の想いや夢が描かれ、少しずつ形を成し、今日まで脈々と引き継がれてきました。それはこれまで変化を恐れずに常に革新の連続によって築き上げてきた伝統と重みのあるビジョンだからこそ、61年目を迎えた我々も改めて創始の精神に立ち返ると共に、前例にとらわれず、また失敗を恐れない思い切った行動で明日の日本、明日の西美濃、そして輝き続ける大垣青年会議所の未来に向かって有らん限りの情熱を燃やし発進する必要があります。
 2012年度理事長所信「明日を夢見て JAYCEE DREAM 〜情熱に終わりなし〜」を具現化する為に、すべての会員が一つのビジョンに向かって歩き出すことは勿論のこと、青年会議所活動を心から楽しみ、常に前向きに取組むことで地域から、そして社会から必要とされる存在として認識されることが必要です。その多大なる成果が会員同士の絆をさらに強固なものとし、組織と自己の成長が日々実感出来るLOMが生み出されると思います。その為には理事長所信をすべて会員が胸に刻み込み、同時に会員個々の想いが組織運営に活かされる生き生きとした組織体でなければなりません。
 2012年度、専務理事として理事長の想いの下に全ての会員が一致団結し、会員同士が互いに何でも語り合える、魅力溢れる強い絆に結ばれた大垣青年会議所を目指していきたいと思います。各委員会が行う活動は、理事長の所信を具現化した姿であり、その活性化無くして力強い運動の推進は成しえません。あらゆる場面で理事長の想いが全ての会員に伝播するよう発信し、同時に会員同士のコミュニケーションの円滑化を心掛け、一体感のある組織運営を行うことで各委員会の年間を通じた活発な活動を支援して参ります。また一つひとつの活動が会員個々の成長に繋がることを念頭に会員の成長=大垣青年会議所の成長に結びつくよう努めて参りたいと思います。会計面においても一般社団法人を取得する方向ではありますが、公益を重視した厳正な予算執行を取り行うと共に、運動の推進に最も効果的な財源の活用を遂行して参ります。出向者に関しては、出向者がLOMとの一体感を胸に、与えられた役割を邁進出来るよう支援体制を整え、出向者の貴重な経験が速やかにLOMで共有されるよう年間を通じての相互情報共有とすべての会員が積極的に対外的事業、日本、東海地区、岐阜ブロック協議会が行う事業へ参加すべく推進して参ります。対外関係では先輩諸兄が築いて下さった他LOMや他団体、そして姉妹JCと更なる強固な信頼関係を受け継ぎ、さらに発展させて参ります。
 創立60周年という大きな節目を迎え、2012年新たな一歩を踏み出すこの時に専務理事という役職を担うことになり、身の引き締まる思いと大きな責任感を感じております。専務理事として理事長を全力で補佐すると共に、生まれ育った環境、仕事、入会した動機などすべての会員の背景は違いますが、この西美濃で2012年という閉塞感漂う困難な時代に60年前と同じく必然的に出会った熱き想いを持った素晴らしい仲間と共に夢を語り合い、それぞれの理想を胸に明日の日本、明日の西美濃、そして明日の大垣青年会議所に向かって有らん限りの情熱を燃やし発進して参りたいと思います。
 1年間会員の皆様のご支援、ご協力を宜しくお願い致します。

室長方針 60周年事業推進室 室長 水野 茂樹
 「我々青年は共々に手をたずさえてこの障害を打ち破りこの苦難を乗り越えて前進し撓まざる決意と逞しき情熱を以って問題に取り組み自らの知性と徳性の練磨に努め地方経済の発展に奉仕して日本経済再建に寄与する」1952年サンフランシスコ講和条約が発効をされ、外国軍隊の占領下から主権を取り戻しながらも、まだまだ戦後の荒廃感を残すこの西美濃を自らの手で復興させようという熱き想いのもと、わずか35名の若き精鋭により掲げられた、大垣青年会議所の設立趣意書の一文であります。それから60年の月日が流れ、2012年度、干支を回帰し本卦還り、すなわち還暦を迎えようとしております。60年前との時代背景は違えど、迷走する政治や後退する経済、刹那的で利己的な人の心、この荒廃した日本を復興するという意味では、我々大垣青年会議所に課せられた使命は当時と何ら変わることはありません。様々な問題を抱えた現代に我々は何が出来るかを見極め、新しい歴史に加えて次の世代へと引き継ぐことが、今を生きる我々の責務であると考えます。必要なのは、我々の置かれた現実を直視し、決意と覚悟を持って行動することであります。課せられた課題の活路を見出すために、我々の生活の基盤であるこの西美濃のあるべき理念を掲げて、この西美濃のグランドデザインやアイデンティティを自らの手で確立し、遂行することであります。今こそ我々の先駆者、大垣青年会議所の創始の精神に回帰し、自らのまちに夢を描き、自らが先頭に立ってその夢を実現する時と言えるのではないのでしょうか。
 本年度60周年事業運営室では、60周年事業推進委員会とグランドデザイン実践委員会の両委員会を担当させていただきます。
 60周年事業推進委員会では60周年記念式典の運営を中心とし、今我々が華々しく60周年を迎えられ、そして今もなおJAYCEEとして、この西美濃で活動ができるのは、長い歴史の堆積と世代を超えた垂直の価値観で、多くの先輩諸氏が崇高な理念のもとJC運動に邁進され、一瞬一瞬を熱い想いで積み重ねてこられてきたことであり、それらに対する敬意と感謝の念を抱き、共に今後、これから我々が進んでいく道に対して、常に明るい未来を創る責務を全うする気概が持てる、正常なる伝統の継承者として次世代へ橋渡し役として式典を執り行わせていただきます。
 また、グランドデザイン実践委員会では60周年記念事業を中心に、「美しき西美濃の実現」に向け、昨年度策定をした西美濃協調グランドデザインを実践に移します。我が大垣青年会議所と我が西美濃は、長い歴史の中で固有の文化・感性などを培い、その時代時代において互いに模索しながら進むべき方向を見定め発展してまいりました。今日の停滞にあってなお、西美濃の実力は極めて高く、豊かな可能性・潜在力を未だ持っております。青年会議所は単年度制という特徴がありますが、毎年組織構成は変わっても、常に「明るい豊かな社会」の実現へと向かうベクトルの向きは変わりません。最重点事業は、時々の時代背景によって中期的な捉え方をすることで、より明確なビジョンを立て事業を遂行することができます。その特性を活かし、2010年代運動指針として掲げた『地球的価値』の田園都市構想〜西美濃の心がひとつになる瞬間(とき)へ〜のもと、西美濃協調グランドデザインの実現、「美しき西美濃」の実現を最終の目的として定め、西美濃への愛着を持ち、子供や孫たちへの責任を果たすための事業を実行いたします。最後に、これまで以上に地域に根差した運動を展開し、より責任のある団体として、そして60年の歴史を持つ伝統ある大垣青年会議所の一員としての誇りを持ち、今一度、創始の精神を心に留め、これからの西美濃のさらなる発展に向けてJC運動に邁進していく所存であります。どうか1年間よろしくお願いいたします。

室長方針 西美濃ネットワーク室 室長 吉田 孝博
 どの組織にも始まりがあり、必ずそこには目的とそれを達成しようとする熱い想いがあります。我々大垣青年会議所の創始の精神は、戦後の疲弊した故郷を一日も早く復興するために、果敢に挑戦してこられた諸先輩方の後ろ姿とともに、誇りと伝統として受け継がれてきました。戦後間もない頃、人々は死というものを現実的に捉え、貧しさや苦しみから脱却し、日本を明るい豊かな社会にしたいと切に願っていたのではないでしょうか。日本は高度経済成長という時代の流れの中で、物質的な豊かさを求めてきましたが、近年は精神的な豊かさをも必要とする時代だと言われています。時代とともに世の中が変わるからこそ、現実から目をそらさずに何をすべきか考え、それを実践していく強靭な精神力を養う必要があります。今年度創立60周年を迎えるにあたり、偉大なる先輩方の歴史と伝統を継承しながら、その学び舎で地域のために活動できることを、とても誇りに思うと同時に身が引き締まる思いでもあります。
 西美濃ネットワーク創造室は、コミュニティネットワーク委員会と青年ネットワーク委員会が連携し、美しい西美濃への新たな挑戦として、地域住民主体のまちづくりを推進するため、西美濃全域に渡るネットワークを形成していきたいと考えます。近年までの経済大国といわれる日本の繁栄は、中央集権体制や行政依存によってもたらされたといっても過言ではありません。しかしながら成熟期を迎え、少子高齢化や社会福祉問題を抱える現在においては、地域住民が郷土愛を持って自ら主役となり、率先してまちづくりに参画することが重要です。そのためには、先頭に立って旗を振り皆が目指すべきものを明確にすることが大切であり、同時に同じ志を持って活動している地域コミュニティと連携し、さらにはそういったコミュニティ同士のネットワークを形成するファシリテーターとしての役割が、我々が為すべきことではないでしょうか。地道な取組みがやがて住民の自治意識を醸成し、少しずつ地域を輝かせる活動へと変化していくはずです。
 コミュニティネットワーク委員会では、西美濃協調グランドデザインの実現へ向けて、地域の企業や行政、NPO、学生など幅広い団体との絆を深めながら、次年度以降も有効に活用できるネットワークを確実に構築していきます。また、青年ネットワーク委員会では、従来までの青年団体との関係を強化しつつ、今まであまり交流のなかった他団体との連携を模索し、団体同士の間に入って調整役となれるよう、積極的に活動してまいります。
 JC運動の原点でもありますが、まちづくりはひとづくりです。刻々と変化する世の中で立ち位置を見失いがちになりますが、時代が違ってもやるべきことに大きな違いはないのかもしれません。大切なのは、今必要なことは何か、今為すべきことは何か、自らが考えて答えを出し、愚直に実践していくことだと思います。ゼロから考え生み出すことはとても大きな負荷となりますが、そうすることで自身が成長し魅力あるひととして、まちを形作るかけがえのない存在になります。時代が必要とする「ひと」は必ず地域で輝いているはずです。西美濃の各地に埋まった原石を磨き、それらを集めて一つの大きな力に出来た時、輝きを放つ一筋の光として地域を照らすことができると確信しています。
 最後に、我々青年会議所は単年度制で活動しておりますが、「想い」は創始より連綿と受け継がれているはずです。青年らしく「今」を熱く生き、青臭い理想を堂々と語りましょう。「ひと」と「ひと」を繋ぐにはエネルギーが要ります。
 皆様の力を結集し、1年間駆け抜けていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

室長方針 指導力開発室 室長 河合 基宏
 混沌とする社会情勢の中、経済再建と地域復興の為1952年2月に社団法人大垣青年会議所が設立され、60年の歳月を経ました。その歴史を顧みると、常にその時代また次世代の動向を捉え、問題定義を打ち出し、経済や地域にとって意義のあるさまざまな活動を行い、多くの社会貢献を実績として残してきました。それらの歴史を築いてこられた諸先輩方の功により、私たちが今もなおJC活動を邁進できる環境下にあることを決して忘れてはなりません。この脈々と受け継がれてきた創始の精神と伝統を継承していくためにもまずは、我々会員一人ひとりの資質向上を根底に持ち、それと同時に次世代により良く永続的なものを継承すべく、革新にも挑戦しなければなりません。これからもめまぐるしく変化していくであろう時代に対し、革新する勇気、変化を恐れない行動力を身につけることが、輝かしい伝統にさらなる磨きをかけ繋がっていくと考えております。

 真のリーダーとは?JAYCEEとは?私自身常に自問しています。会員の皆様の中にも考え、悩んでいる方が多々みえると思います。私はこのことを探求し続ける精神がとても大切だと思っております。すべての物事に終着はなく、おぼろげながら見えてきた頂きにも満足することなく「かんがえる」ことを繰り返すことによりいつの日か真の頂きが初めて姿を現し、かんがえた軌跡がわたしたちを真のリーダーに創っていくと考えます。その結果家族、会社、地域社会への貢献となり、周りから求められるリーダー、求められる大垣青年会議所となるはずです。

 会員拡大活動は、JC活動の原点であるとわたしは思っております。
 人との「出会い」から「縁」ができそして「継承」へと繋がっていきます。西美濃地域の様々な企業、諸先輩方のご理解、ご尽力により第54期から始まった会員拡大活動は成功し、近年100名に及ぶ会員により大垣青年会議所は構成されています。しかし今後3年間10名超える卒業生を送り出すこととなります。「明るい豊かな社会」の実現に向け、JC活動を展開していく為にも、高い志、熱き情熱を持った多くの仲間が必要です。
 「JC活動の原点は、拡大にあり」といった意識を全会員が再認識し拡大活動に邁進していく所存であります。

 60年という歴史、伝統を継承しながら、大垣青年会議所そして私たち自身が襟を正し、新しい「第一歩」を踏み出せる様精一杯努めて参ります。
 一年間、会員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い致します。

室長方針 会務運営室 室長 西脇 崇史
 2012年度、我々大垣青年会議所は「明日を夢見て JAYCEE DREAM 〜情熱に終わりなし〜」を掲げ、大垣青年会議所の歴史に新たな1ページを刻もうとしています。60年間という長きにわたり活動を邁進してきた伝統を受け継ぎ、力強く前進する年となると言えます。現在の日本においても未曾有の大震災・原発事故から復興を目指す新たな結束力のある力が溢れ、社会全体に様々な課題を乗り切ろうとする力強さが感じられます。我々の活動につきましても、より心のこもった、真摯な姿勢が求められていると言えます。
 会務運営室は、青年会議所事務全般を担当する総務委員会と、対外的窓口及び広報活動を担当する広報渉外委員会で構成されます。
 総務委員会は、各種会議の円滑な運営や適正な財務管理を通して、新しい一歩を踏み出す上で、より安定的な組織運営を支える活動を行います。特に本年度では、昨年度社団法人格移行に関して決議された内容を踏まえ、定款、財務内容、事業内容等を的確に理解把握し、移行認可申請に必要とされる各種手続きを確実に行い、新たな組織となるべく認可を目指します。それらを見直す過程につきましては現在の組織運営における問題点等に対する改善も考えながら進みます。今まで抜本的に見直すことができなかった定款・運営規則の内容につきましても長期的な視野に立って見直しをいたします。また、今期の大きな事業であります60周年記念事業に関しては事務局を運営する委員会として、式典の設営についてはしっかりと役割を果たしていきたいと思います。
 広報渉外委員会においては、大垣青年会議所の対外的窓口として、様々な交流を通してLOM内外の関係を強化できるよう活動いたします。広報についてはLOM内の活動に関して定期的に幅広く広報活動を行います。まちづくり基金に基づく青年の海外派遣事業につきましては地域の若者が充実した時間が過ごせるよう万全の支援を行います。また、長期にわたり友好関係を築いてきた台湾花蓮JCとの交流活動においてもより相互関係が良い方向に前進するよう実施いたします。60周年記念事業につきましてはLOM外の方々に対して、広報を中心に活動サポートいたします。
 現在日本において、経済活動はグローバル化が進み、各々の変化が求められる時代になりました。大震災・原発事故からの復興活動が引き続き継続されております。日本全体が戦後同様、様々な事柄を反省し、課題を発見し、真剣に新たな一歩を踏み出した時代が再来していると実感しております。我々におきましても、もう一度自身が日本人として、青年経済人として何が大切か重要であるかを見直す必要があると言えるのではないでしょうか。過去の活動内容を十分に検証し、今後長期間わたり大垣青年会議所が確固たる組織となることができる礎を今一度メンバー全員で共有することが必要だと認識しております。今我々がすべきこと、40歳までにすべきこと、学ぶこと、共有しておくことをしっかりと整理し、組織運営を推進していく所存であります。何事にも信念を持って、信頼し合いながら活動していくことを心掛けて精一杯進んでいきます。

 一年間、会員の皆様のご協力をお願いいたします。